ストーブの位置を先に決めよう!
薪ストーブは煙突の立ち上げが基本屋根上まで必要なので、設計の初期段階からストーブを中心に設計が進められていく傾向にあります。
しかし、ペレットストーブの場合間取りが決まった後に、『このスペースが空いているのでこの辺に置こうか・・・』的な感じで設置位置が決められていく傾向があります。
確かにペレットストーブの場合、排気ファンがついているので煙突の立ち上げが1~2m程度でも問題がないため、薪ストーブよりは煙突の自由度は高いのですが、どういった形状でも可能という訳ではありません。
ペレットストーブを設置する場所によって、家全体の暖かさが変わるし、メンテナンスの頻度も変わってくるので間取りの検討と並行してペレットストーブの設置位置を決めていくことが重要です。
横引き煙突はどれくらいまでOK?
ペレットストーブは木質燃料を使用しているので、灰・煤の発生は避けられません。
その為、横引き(水平方向)部分にどうしても灰・煤が溜まってしまいます。
ですので、極力横引き(水平方向)部分は短くする計画にしましょう。
横引き(水平方向)部分の煙突長さは最長でも1.5mが目安となりますので、それ以上長くなるようでしたらペレットストーブの位置の変更を検討した方がよろしいかと思います。
(1.5mでも長い方なので極力短い方がいいです)
横引き部分が長くなるとどうなるの?
横引き(水平)部分が長くなってしまうと横引き部分に灰・煤が溜まり、排気が上手くできなくなります。
その為、シーズン中に煙突掃除が必要になる事が多いです。
煙突掃除をせずにそのまま使い続けると、排気が上手く出来ない場合にエラーが出る機種ならいいのですが、この様な安全機能が付いていないペレットストーブだと、最悪火事に発展してしまう場合があるので注意が必要です。
安全を買う
ペレットストーブは何でも同じ!
とにかく安ければいい!
という考えの方は要注意。
まだまだ成熟した業界でないペレットストーブ業界です。
実際、販売店も上記の様な考えで販売している所もあります。
ストーブを購入するなら、煙突計画に知識がある販売店から安全を買うという姿勢で販売店選びをすることをおすすめします。
欧州ではペレットストーブでも屋根上立ち上げが常識?
欧州では暖炉の文化があるので煙突(煙道)が設置してある住宅が多いです。
といった事もあり、ペレットストーブでも煙突を屋根上まで立ち上げするのが常識でもあります。
こうすることで【風圧帯】を避けることができるので、火災のリスクがほぼ無くなります。
当店でも屋根上立ち上げが増えています!
当店では早くからペレットストーブの屋根上立ち上げを推奨してきた結果、安全を重要視する方は屋根上立ち上げをご希望される方が増えてきました。
屋根上立ち上げをすることで煙突費用は増えてしまいますが、エンドユーザー側も安全にはコストが必要との認識も必要な時代です。
煙突計画でお悩みの方はこちらのページもチェックしてはいかがでしょうか?