薪ストーブは燃焼効率も大事
薪ストーブ選びではデザインも大事なのですが、薪ストーブの性能という点も押さえて機種選定をしましょう。
下記の表は北米産の主要薪ストーブの主な性能を纏めたものです。
今回はラージサイズとミディアムサイズのストーブの比較になります。
最大出力は?
最大出力ではトラビスインダストリーズ社のケープコッドが21,600㎉/hで最大です。
数値からするとラージサイズというより特大サイズです。 🙂
ケープコッドを使えるような広い家に住んでみたいものですが、外寸的にはバーモントキャスティングス社のディファイアントとそう変わりません。(申し訳ありませんが、今回は製品寸法は載せてません)
奥行きはケープコッドが小さく、高さはケープコッドが高いです。
これは、ディファイアントの三次燃焼が火室背面で、ケープコッドは火室上部で行われるためです。
奥行き寸法が小さいというのは、建築の設計側としてもありがたいことです。
燃焼効率は?
燃焼効率に関しては圧倒的にアンコールです。
アンコールとディファイアントの持つフレックスバーンのハイブリット燃焼で、圧倒的な燃焼効率をたたき出しています。
同じハイブリット燃焼という点では、ケープコッドが後を追っていますが、ハイブリットではないオルダリーT6、T5も結構な数値です。
これもパシフィックエナジー社が特許を持つ、『EBT2』というシステムのお陰かもしれません。
燃焼効率が悪いと薪のランニングコストに影響が出てきます。燃焼効率の良いストーブを選ぶことをおすすめします。
排気煙量は?
環境規制がある北米では、メーカーが排気煙量という数値を公表しています。
ここで圧倒的な数値をたたき出しているのがケープコッドとロックポートです。
2機種とも1.0以下で、かつケープコッドに関しては0.45g/時間というとんでもない煙の少なさです。
薪ストーブの煙は、見た目透明であっても煤が混じっているのです。
ですので、住宅街では匂いの苦情だけでなく、煙の中の煤にも気を付けなければいけないのです。
車の上の煤をどうにかしろ~!と大問題にならないためにも、住宅街では排気煙量の少ないストーブを選びたいですね。
価格は?
1㎉/h当たりの単価で考えると、ダッチウエストのエンライトのラージが優秀です。
ただ1台20円台なのでお得感がありますね。さすがロングセラーモデルです。 🙄
ケープコッドやクアドロファイアーも出力に対してのコスパは良いです。
それに対して、バーモントキャスティングスはちょっと高めで、アンコール、ディファイアントの2台共40円台です。
ブランド料が上乗せされている、という部分かもしれません。
結論
今回は以上ですが、どうでしたか?
こんな感じで色々な角度から比較検証するのも面白いのではないでしょうか。 😎
トラビスインダストリーズ社のケープコッドが発売されて、排気煙量という点では一つの到達点に達した感がありますよね。
数々の賞を受賞していることからも、トラビスインダストリーズ社の技術力が高いことがお判りかと思います。
当店で取り扱っていますトラビスインダストリーズ社とパシフィックエナジー社のストーブは、実はメンテナンスがとても楽な点が特徴です。
特にケープコッドとロックポートはハイブリット燃焼ながら、オーナー様でも触媒の掃除が簡単に出来ます。
この辺も最新のストーブは最良のストーブと言えるのではないでしょうか。