薪ストーブの成績表【アメリカ編】
アメリカにはEPA(アメリカ環境保護庁)という役所がありまして、薪ストーブに対して厳しい排煙規制を設けております。
第三者による認証制度を導入しており、認証された製品でないとアメリカ国内では販売できない仕組みとなっております。
下の表が2017年の排煙部門の成績表になるのですが、上位に掲げられるストーブメーカーは環境への認識が高く、同時にユーザーの利益に貢献しているという評価を受けます。
この様に明確な数値を数値を開示することで、企業の姿勢と商品の性能を示す有効な手立てとして機能しております。
薪消費量を抑えることも出来ます。
※見難い場合は場合はDLして下さい。
ご覧の通り、ナンバーワンはトラビスインダストリーズ社の【ケープコッド】です。
この他にトラビスインダストリーズ社のストーブがトップ10の中に5台もの機種がランクインしております。
(日本未導入機種もあります)
傾向としては、やはり触媒付きストーブが上位を占めていますが、下位ストーブでも触媒付きストーブがあり、必ずしも触媒を付けたからといって排煙量が減る訳では無いところも木質燃料の燃焼の奥深さが見て取れます。
これは以前のブログにも書いた、当店がトラビスインダストリーズ社が世界1の薪ストーブメーカーという理由にもなります。
排煙量の少なさイコール薪消費の少なさですので、
◆薪置き場スペースが少ない
◆薪の消費量を少なくしたい
◆煙でご近所迷惑をかけたくない
という方には導入しない理由は無いのではと思います。
いや、なぜこんな良いストーブを導入しないのですか・・・。
木質燃料ストーブ(薪ストーブ・ペレットストーブ)後進国の日本では、EPAの様な規制も無く、そもそも役所には排煙量を規制する・管理するといった概念もないのが現実です。
こういった役所組織からしても、木を燃焼させて暖を取るという文化を捨ててしまった今の日本の実情が分かるのです。
最後に・・・。
これは排煙量という薪ストーブの一面であって、メンテナンスのしやすさや薪ストーブの美しさ、楽しさ、操作のしやすさ、頑丈さ、炎の綺麗さといった面とは別のはなしです。
ご自身の家の周りの環境やライフスタイルによって求める薪ストーブは違ってくると思います。
住宅会社や薪ストーブ店の説明を鵜呑みにせず、こういった点も検討して薪ストーブ選びをすると多少でも後悔は減るのではと思います。 😀
参考になれば幸いです。