冬の電力不足を解消するためには?


 

東日本大震災から10年を迎え、未だに多くの原発が止まっている状態の中、令和3年1月の気温低下で電力不足になったのは記憶に新しいところ。

一時は停電寸前だったらしいのですが、現状どの様なエネルギー比率でベストミックス目指すのかはっきりとした答えは出ていない状況というのも国民としては歯痒い感じです。

 


 

仮に脱原発を目指すとすると、火力発電や自然エネルギーを推進しないといけませんが、火力発電を増やすとなるとエネルギーの海外依存が今以上に増加するのと、CO2排出量も増加します。また、自然エネルギーを推進するとなると、風や太陽光といった気候に左右され、安定性という点ではベースロード電源にはなり得なく、結果的に原発の割合を増やす方向性になることはドイツの例からも明らかです。

 

しかし、ドイツや欧州各国と日本が決定的に違う事が、薪ストーブやペレットストーブといった木質燃料の普及率が全く違うという事です。

 


 

欧州ではペレットストーブの年間販売量が60~70万台との事。最近は薪ストーブの割合が下がってきていて、感覚的にはペレット60~70%で薪ストーブが30~40%という見方もあります。

となると年間100万台前後の薪ストーブ・ペレットストーブが販売されているといえます。

 

欧州の人口が7.4億人といわれていますので、74人に1人は毎年薪ストーブかペレットストーブを購入している訳です。

 

それに対し日本はというと、薪ストーブが年間1万台でペレットストーブが2500台程度の販売台数しかありません。これを上記のように対人口比にすると、日本の人口が1.2億人ですので、9,600人に一人しか薪ストーブ・ペレットストーブを購入していないことになります。(上記の薪ストーブ販売数以外に、格安薪ストーブが数千台販売されているとの見解もあります。)

 

この欧州74人に対し日本の9,600人という差と、森林大国である日本が薪ストーブやペレットストーブを増やさない理由が見つかりません。

 

薪ストーブやペレットストーブは燃料である薪、ペレットは電気と違い備蓄できる燃料であります。

 

また、基本的には国内で生産しているものですので、石油やガスのように態々遠いところから船で運んでくる必要はありません。(一部ペレットは輸入物があります)

 

薪ストーブに電力は不要ですが、ペレットストーブには電力が必要です。ペレットストーブに電力が必要といっても、着火の時に300W~400W程度の電力が必要なだけで、着火後は100W前後の電力しか使用しません。

エアコンやオイルヒーター、蓄熱暖房機といった電気を大量に使用する暖房とは全く別物で、まさにエコそのものです。

 

こういった電気だけに依存しない、また外国に依存しない国産エネルギーを使用する薪ストーブとペレットストーブの普及を国を上げて推進する必要があります。

 

しかも、断熱性の優れた最近の住宅であれば1台で家全体があたたまり、エアコンのように2台3台と使用する必要はありません。

 

電力不足といった事となると、如何に電力の確保をするか?といった視点になってしまいがちですが、

①電力を使用しない暖房がある⇒薪ストーブ

②電力を大量に必要としない暖房がある⇒ペレットストーブ

といった視点を持つ事も必要ではないでしょうか。


薪ストーブ、ペレットストーブの設置は

ストーブ工房ヴェスタ 電話0263-57-5101まで

ペレットストーブによる全館暖房やってます!

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