ホテル・旅館経営者さん、無駄に給湯暖房費用払っていませんか?
ホテルや旅館の宿泊施設を経営されていると、お風呂や厨房で使うお湯や、冬季の暖房に使用する費用負担の割合が年々大きくなっていると感じていませんか。
下は灯油価格のグラフですが、平成15年頃から極端な上昇傾向となっています。
こういった傾向にも拘わらず、日本人は給湯は灯油やガスで行うものと洗脳されていて、身近にある森林資源をエネルギーとして利用としてきませんでした。
しかしこれからは違います。
エネルギーは一つではない!
こういった原油価格に左右されている日本のエネルギー価格ですが、薪ストーブ・ペレットストーブが一般的に普及してくると、給湯も森林エネルギーで出来ないのか?という考え方が生まれてくるのです。
そんな中、ここ数年木質燃料ボイラーが注目されてきたことに伴い、日本製の木質燃料ボイラーだけでなく、木質燃焼機器の先進地であるヨーロッパ製ボイラーの輸入が活発になってきました。
国土の約7割が森林の我が国日本です。
裏山で取れる木材は運搬に掛かるエネルギーも最小で済み、そのエネルギーを自分たちで育てる事も出来るのです。
その地産地消エネルギーを使う事を検討しませんか。
どんな種類のボイラーがあるの?
木質燃料ボイラーの種類は大きく分けて3種類。
1、薪ボイラー
2、チップボイラー
3、ペレットボイラー です。
この他に薪とペレット兼用や薪とモミガラ兼用のデュアル方式もあります。
では、どの種類のボイラーがいいの?となると、それぞれの地域特性に合ったボイラーや、導入する施設の状況で選択することになります。
出力に関しても15KW程度の機種から350KW大出力の機種もありますので、小規模から大規模の宿泊施設にも対応可能です。
木質燃料ボイラーの何がいいの?
木質燃料ボイラーの長所として一番に上げられるのが耐用年数です。
一般的な化石燃料を使用したボイラー(業務用)の場合、8年~15年もすると交換時期となるようです。
しかし、木質燃料ボイラーは消耗部品の交換さえすれば20~30年程度は稼働出来ますので、化石燃料ボイラーの様な交換頻度が発生しません。
そして、価格の安定性という点でも木質燃料は優れています。
化石燃料は中東情勢や為替の変動で大きく変動します。
また、地下資源なので枯渇する可能性が高く、今後産油が減ってくれば必然的に価格も上昇します。
(数十年前から指摘されていますが・・・???)
また、木質燃料ボイラーの暖かさにも注目です。
木質燃料は燃焼すると灰が残ります。
この灰の蓄熱性や機器全体の蓄熱性で、化石燃料ボイラーのように止めたら直ぐ冷たくなるという事がないため、暖かさが長続きするのです。
デメリットは無いの?
では、デメリットは無いのでしょうか?
薪ストーブや得ペレットストーブの様に灰の処理は必要になります。
設置のスペースも、タンクや薪置き場が必要になりますので、化石燃料と比較すると広くなってしまいます。
価格に関しては、現状化石燃料系のボイラーと比べると2倍~3倍となっています。
化石燃料ボイラーの耐用年数を考えればほぼ同じ程度の計算にはなります。
まずは検討から!
エネルギーは化石燃料しか無いと思っている方はまだまだ多いんです。
生まれた時からガスや灯油しか使ったことが無ければ、木が使えるエネルギーになるとは思えません。
とは言え、化石燃料ボイラーは数年に一回の交換作業の発生や原油価格の不安定さなど考えると、今後も使い続ける選択肢だけではとてもリスキーです。
薪ボイラーであればご自身でも燃料の調達ができ、大幅な経費削減に繋がります。
山間部のホテル・旅館を経営されている方は一度ご検討だけでもされてみてはいかがでしょうか。