木質燃料ボイラー


日本のボイラー・エネルギー事情

日本の旅館やホテル・入浴施設で使用されている多くのボイラーは外国からの輸入に頼っている灯油・ガスの化石燃料系ボイラーです。

原油価格が安かった十数年前までは売り上げに対するそれらの燃料の割合が低かったかもしれませんが、今や当時の倍近くもの高値で推移しています。

つまり、化石燃料を外国からの輸入に頼っている現状は、国際原油価格によって経営状況が左右されることでもある訳です。

 

高値の理由としては様々な事が指摘されていますが、今後も長期的に高値で推移すると予想される理由の一つとして、今までの油田は比較的採掘が容易な油田であり、今後新たに採掘される油田は採掘が難しい油田のためのコストが掛かるという事があげられます。

今後、既存油田の枯渇が進み掘削コストの掛かる油田への切り替えが進めば、原油価格に掘削コストが転嫁されることは容易に想像できます。

 

今までは原油の安さや、取り扱いが容易な液体という点もあり、日本の※熱エネルギーは灯油を中心に発展してきました。

※熱エネルギーとは暖房・給湯に使うエネルギー。

 

しかし、価格的な優位性が失われてきた現在、今後も熱エネルギーを灯油中心にすべきか議論をする時期に来ているのではないでしょうか。


そんな中、日本には別の問題が浮上してきました。

戦後建築材用として植林され、伐採の時期に来た木材が、外国からの安い輸入木材に押されて消費が減ってきたのです。

機械化等でコスト削減が進む外国材に価格で勝負出来ない国産材は伐採されずに放置され始めました。

しかしその一方で、日本全国で地域の山を守ろうと志ある人々が、薪ストーブやペレットストーブで熱エネルギーを賄い、地域のエネルギーは地域で消費をしていこうとする動きが出てきたのです。

 

しかし、そういった動きもエネルギー全体の割合としてはまだまだ少量にしかすぎません。

というのも、薪ストーブやペレットストーブの熱エネルギーを利用するのは冬の期間だけで、高々1年の1/3~1/4程度だからです。

これを1年中使用し、しかも大量に使用する宿泊施設等のお風呂やシャワーに使えるようになれば、日本の森は再生し、1年を通して伐採から燃料の供給といった仕事が国内に発生する事になるのです。

 


木質燃料(薪・ペレット・チップ)ボイラーの種類

木質燃料のボイラーにも種類があります。

◆ペレットボイラー

◆薪ボイラー

◆ウッドチップボイラー

◆ウッドチップペレット兼用ボイラー

 

 

 

 

 

 

 

 

上写真は新潟県の宿泊施設に設置したボイラーと給湯設備一式です。

この中から実際に設置を行う地域や宿泊施設立地条件などの供給体制を検討して最適なボイラーを選定します。

 


木質燃料(薪・ペレット・チップ)ボイラーの特徴

我々は日本の森林資源を活用し、少しでもエネルギーの自給率向上に役立てればと思っております。

その為には家庭で使用する暖房だけにとどまらず、化石燃料を大量消費する宿泊施設や温泉施設にも木質燃料のボイラーを使用することを提案します。

 

木質ボイラーにもメリット・デメリットがあります。

メリットしては

◇地産(国産)燃料なので価格が安定している(価格の安定性)

◇木を燃焼させるだけなのでボイラー本体の耐久性が高い(高耐久性)

◇機器本体に蓄熱性があるので消火後も暖かさが長続きする(低燃費)

 

デメリットとしては

◆原油価格が以前の様な低価格と比較した場合はランニングコストが高い

◆灯油やガスボイラーの様な瞬発性が無いため、導入施設によっては化石燃料系ボイラーとの併用が必要

◆化石燃料系ボイラーより価格が高価

 

設置のための初期費用が化石燃料よりも大幅に高いというデメリットだけで判断するのは簡単ですが、欧州のエネルギーの歴史を見れば、短期的なメリットデメリットだけを論じることがいかに短絡的な判断かわかります。

 

というのも、欧州各国でもつい十数年前まで地方の村は過疎に悩んでいました。

しかし、地域で採れる木質燃料でエネルギーの地産地消を進めた結果、過疎の村に雇用が発生し若者が地元に戻ってくるようになったのです。

 

私たち日本人は生まれた時から電気があり、テレビがあり、自動車がありました。

そして、電車は時刻表に通り正確に運行されています。

現代の我々は先人達の努力の結果、快適な環境で生活できているのです。

 

現代の我々が次の世代にするべきことは、化石燃料を使ってきた次の段階として、エネルギーの地産地消システムを構築し、後世により良い状況でバトンタッチをすることだと考えます。

 

それだけでなく、エネルギーの安全保障という面でも、このままズルズルとエネルギーの調達を外国に委ねていくことは非常に危険です。

エネルギー調達に問題がない今だからこそ、エネルギーの地産地消の目標に向かって舵を切る時なのです。

 


本当のエコロジーとは?

日本で一般的なエコへの貢献というと太陽光発電があげられると思います。

各種補助金の充実や電力会社の買取価格が上がったこともあり、住宅や工場の屋根や山林を切り開いたりして、急激に設置が広がっていったのです。

しかし、環境への関心が高いとされるドイツでも、近年太陽光発電の弊害が指摘され始めています。

というのも、気象条件に左右される発電なので、晴れている場合は一気に発電し、曇りや雨天の場合は殆ど発電しないという事があるのです。

その為、停電を防ぐためのバックアップ電源として従来の火力発電等をきめ細かく管理し、安定した電力供給をするために必要以上の化石燃料を使わないといけない状況となっているのです。

また、太陽光発電の設置を促進するために設けられた【再エネ賦課金】が家計を圧迫する一因となっていることも指摘しないといけない事です。

電力会社は自社が売電する価格よりも高い価格で買取をしないといけないため、その差額分を一般家庭から徴収をしているのです。

という事は、太陽光発電を設置していない家庭や企業が、設置をしている家庭や企業に【再エネ賦課金】として補助をしている様なものなのです。

設置をしている家庭や企業は【再エネ賦課金】という補助を受け、ローンを返済し売電により恩恵を受けている訳です。

こういった制度により、太陽光発電を設置している・していない人で富の偏在が起こり、日射量の少ない地域から多い地域へ富が吸収されてしまう訳です。

 

上記の現状を知れば、太陽光発電を自社消費・自家消費しているならまだしも、売電をしていることがエコロジーでも社会貢献でも何でもないことがお分かりかと思います。

 

近年エネルギーのベストミックスが指摘されています。

これは化石燃料に頼らずに様々なエネルギーを偏らずに使用するという事です。

 

日本ではこのベストミックスという言葉が太陽光発電も乱立を促しました。

地方の山林や田畑に太陽光発電が乱立し、地域の景観を一気に無機質に変えてしまったのです。

国内にも使えるエネルギーがあるにもかかわらず、それに目を向けない我々現代日本人がいかに欺瞞と偽善に満ちている事がお判りかと思います。

 


ボイラーの種類

当店で取り扱っているボイラーメーカーは信頼のおけるメーカーです。

その中から様々なタイプのボイラーをお客様の使用環境を勘案しご提案いたしますので、お気軽にお問合せ下さい。

(ここに掲載してないものもあります)

エディルカミン製ボイラー

12kwペレットボイラー/¥800,000-~

32.3kwペレットボイラー/¥1,400,000-~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フローリン製ボイラー

薪ボイラーやペレットウッドチップ兼用ボイラーなど様々な機種がありますので当店までお問い合わせ下さい。

問い合わせ先

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

薪ストーブ・ペレットストーブのみならず、木質ボイラー普及は地域の環境や経済・雇用を守る重要な要素の一つだと思います。

木質ボイラーで日本の未来をつくりませんか?